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2013年06月20日

2013.6.16-17 西穂山荘

2013年6月16-17日 西穂山荘

16日は私の誕生日で父の日、17日は義父の誕生日ということで、義父が前々から行きたがっていた、西穂高岳あたりを見に行くことにした。

西穂高岳までは道が険しいので、手前の西穂独標あたりまで行ければ良いな、という位の山行だった。


6月16日午前3時出発。今回は梅雨の日曜日出発なので、ゆっくり。
近所のセブンイレブンで新穂高ロープウェイの割引チケットと朝飯を買い、八王子ICから中央道、諏訪湖の辺り、岡谷JCTから長野自動車道、松本ICで降りる。

涸沢に行く時と同じ、もう慣れた道。今回はいつもの沢渡駐車場を越え、釜トンネル入口から左に曲がり、飛騨高山方面へ。

750円の有料道路を越えると、岐阜県高山市。焼岳に象徴されるように、北アルプス周辺は火山帯のため、良質な温泉が多数湧き出している。

沢渡から新穂高ロープウェイまでの道々には、沢渡温泉、坂巻温泉、中ノ湯温泉、奥飛騨温泉郷に入り、平湯温泉、福地温泉、新平湯温泉、栃尾温泉、新穂高温泉などと続く。

特に栃尾温泉から新穂高温泉にかけては、乗鞍岳を源流とする高原川にけずり出された谷に位置し、まわりの山々は美しく、その景色はまるで桃源郷。高原川はやがて神通川となり、富山湾に注ぐ。

7時30分 新穂高ロープウェイしらかば平駅着。



鍋平高原駐車場は一日500円。ロープウェイの券売所で二日分の支払い。梅雨時の日曜だからか、がらがら。
駅舎が開くまで周辺をブラブラ。



始発は8時45分。8時過ぎに駅舎が開く。義父はとりあえず我慢していたトイレへ。駅舎の中にしかトイレがない。私達はセブンで買った前売チケットを窓口で引き換えて、乗車待ちの列に並ぶ。


ちなみに、新穂高ロープウェイにはもう少し下から来る第一と、私達がいる第二があって、しらかば駅は中継駅。しらかば駅到着時は空いていても、第一から上がってきた乗客が加わり大行列になることがある。
第一ロープウェイは往復400円、第二ロープウェイは往復2700円、第一第二まとめて2800円。セブンで買った前売りチケットは第一第二まとめて2520円。

新穂高第二ロープウェイは二階建てで、定員121名。超でかい。

岐阜県第一位の高峰、笠ヶ岳を眺めながら登る。左には北アルプスの槍ヶ岳などを眺めながら高低差845mを一気に上る。




10分弱で西穂高口駅に到着。標高2156m、気温は16.5℃。



西穂高口駅の展望台から。軽装の観光客でごったがえす。だれでも簡単に山を楽しめる。ロープウェイって素晴らしい。



私達も一通り記念撮影。



9時58分、登山開始。残雪が多い。




オオカメノキが精一杯花をつけている。



ショウジョウバカマも。



ミツバオウレンかな?



コケモモかなあ。



ゆっくりゆっくり、無理せず進む。



途中、振り返ると笠ヶ岳が半分。中腹から上が雲に隠れてる。今日は晴れのはずなのに。雲行きがあやしい。



西穂高口から西穂山荘までは参考タイム1.5時間。でも残雪の道は険しく、かなりのロス。




12時44分、木の高い所に、標識。あと200m!
しかし高い。冬場はあそこら辺まで雪がくるみたい。



山荘が見えた!



13時2分、西穂山荘到着!



記念撮影。恥ずかしかった。



宿泊手続きを済ませ、なにはともあれ。
ちなみに一泊二食付きで9000円也。



そして山荘名物ラーメン!



まあまあかな。


疲れた体にアルコールがしみわたり、フラフラになりながら部屋へ。
布団を引き、くずおれる。柔らかな光が射し込む部屋。掃除が行き届いていて、気持ちいい。しかしちょっと暖房が効きすぎている。

特筆すべきは布団。敷布団一枚、毛布二枚に掛け布団一枚。どれもふっかふか。山小屋でありがちのジメジメ感が全くない。極楽。

午睡を貪り、15時。
山荘周辺を散策。明日の登りの下見で、丸山まで上がってみることにした。


タカネザクラ



コイワカガミ



濃いガスに包まれ、なにも見えない。



時々ガスの晴れ間に、独標に続く尾根道が見える。



気温の関係か、残雪からモヤモヤしたものが立ち昇っていた。



丸山にて。バックがガスで何も見えないので、変なポーズをしてみる。



そんなつまらないことをしていると、『ぐぇぇぇぇぇぇ』と、聴き覚えのある鳴き声。雷鳥だ。


声はすれども容は見えず。声を辿ってもう少し登ってみる。



がれ場とまではいかないが、多少歩きづらい尾根道。



森林限界を越え、這松が幅を利かせる世界。この中に雷鳥の巣がある。でも容は見せてくれなかった。



しばらくすると、一瞬ガスが晴れた。明神?がチラリ。



その後も何度かガスが晴れ、シャッターを切る。



山荘に戻り、義父を起こしてお茶の時間。



ふざけているわけではない。

この時期どこの山でも羽虫が多い。どれ位多いかと言うと、常に体の回りを100匹位が飛び回り、頭には常に10匹前後が羽を休め、目、耳、鼻、口と、あらゆる穴を目掛けて飛び込んでくる位。森林限界を越えると少なくはなるが、ある程度覚悟しなくてはいけない。


18時、夕食。ご飯、豚汁お代わり自由。ご飯3杯、豚汁3杯。おかずは基本的に冷凍食品で味気ないが、温かいご飯と豚汁だけで相当嬉しい。



夕食後、夕暮れの中、散歩。




テント場から、山荘全景。


寒くなってきたので、部屋に入る。部屋は相部屋。私達3人と、若い夫婦2人の5人。

3時30分、星を見に外へ出る。少し明るくなってきていた。
星を見るなら1時〜2時位が良い。


ガスは晴れ、満天の星。天の川がはっきりとわかる。写真には写っていないが、人工衛星まで見えた。妻は初めて見たそうで、感激していた。私も高校時代にドイツの山奥で見た以来。



妻が星を撮るテクニックを勉強してきたらしく、今回はよく写っていた。




3時48分、空が白み始めた。夜明けが近い。



一度部屋に戻り、40分ほど横になり、今度は日の出を見るため、丸山へ。
この時期の日の出は4時32分。丸山から明神岳越しに太陽が見えるのは5時20分。それに合わせて登る。振り返ると手前に活火山の焼岳、奥は乗鞍岳。山の朝は清々しい。



笠ヶ岳もよく見える。



右から二番目の盛り上がりが西穂独標。今日はあそこを目指す。



丸山にて、ライチョウに出会う
。近くに巣があるらしい。



いつも思うが、ライチョウは緊張感が少し足りないらしい。人間なんてお構い無しにちょこまかちょこまか動き回る。





動き回っては止まり、首を伸ばして辺りを伺う。また動き回る。




岩に乗り、笠ヶ岳方面をじっと見つめている。朝の景色を楽しんでいるように見える。



今度は這松に乗って。



5時20分、明神岳から、太陽が顔を出した。こんなにキラキラ輝く太陽は初めて見た。



焼岳をバックに一枚。



そして山荘へ降りる。丸山〜山荘間は岩が大きく、歩きづらい。



義父を起こし、5時45分、朝食。ご飯三杯、ナスの味噌汁2杯。わさびふりかけが嬉しい。



7時、独標を目指し、登山開始。



義父。20mほど登っては、一本とる。ゆっくりゆっくり。



7時20分、丸山手前にて。父娘。



ここから右下を見ると、上高地のバスターミナルが見える。上高地から左上を見上げれば、ここが見える。そんな位置関係。全然違う登山口から登ってるのに、不思議だなあーと思うが、口にすると妻にバカにされるので、言わないことにする。



7時25分、丸山到着。



丸山を過ぎると、がれた尾根道になる。



ライチョウが追っかけてきた。



私達がぜーぜー言いながら登ってるのに、ライチョウはぴょんぴょんと、いとも簡単に登ってくる。飛べばいいのに。
義父も久しぶりに見たらしく、感激。



体が小さいので、まだ子供かも。



ライチョウに励まされ、先へ進む。



もう少し。



すぐそこに迫った独標をバックに、義父。独標まであと100mほど。



ここから先、急に高度感が増して危険なため、義父を残し二人で進む。
といっても私達は二人とも高所恐怖症。進むに従いお尻の穴がムズムズ。一歩間違えれば奈落の底。
独標の下まではなんとか来たが、
お尻の穴がひっくり返るような激しいムズムズが襲ってきた。
なんとか二人で登りたいと思ったが、最後は私だけ独標に登り、写真を撮ってくることに。
私は妻よりも高所恐怖症の度合いが少し低いらしい。
妻と二人でなければ満足感は得られないので、私も独標は諦めようかと思ったが、ここまで来た義父と妻の思いを受け継いで、代表として登ることにした。


下から見ると垂直に見える壁をよじ登り、9時30分、独標着。



独標からの景色。







すぐ下で待つ妻。今降りるよ!



登りより下りの方が楽。足場がわかりやすい。無事降りて、9時45分、妻と義父と合流!



予定通り、10時下山開始。



ここから三人で見下ろす焼岳は格別だった。



下りは浮石との戦い。



しっかし気持ちいい。



笠ヶ岳方面から風が吹き付け、上高地方面へ抜けて行く。この尾根にぶつかって吹き上げられた風が雲まで届き、捻じ曲げている。

のかな?

こんなところにもトカゲ?


10時50分、やっとのことで丸山。



ケルンに積んでみる。しばらく休憩。



さあー!山荘までもう少し、もう一踏ん張り!


11時40分西穂山荘帰着。

義父はラーメンを食べ、私達は持参したパンなどを食べる。


山荘前で看板持って記念撮影。
そんな私達を、カップル登山者が遠巻きに見てるので、次どうぞ!と声をかけた。


彼氏の方は恥ずかしそうに拒否したが、彼女のほうは乗り気。
だいたいこういうのは女のほうが
やりたがる。妻を観察してわかったこと。
旅の恥はかき捨て。思い出を残すために、なんでもチャレンジするべし。特に山はみんな仲間なんだから。
結局二人は満足そうに、『これから登ってきます!』と言って元気良く登って行った。

12時10分、下山開始。目指すは西穂高口駅!
残雪は慎重に。



山荘が遠くなって行く。少し寂しい。



アップダウンに苦労しながら、それでも登りの半分の時間で、2時30分、登山口到着。



西穂高口駅。



下りは空いていたので、一階の一番前の席を陣取る。ところで席は両端に2個ずつ、計4個、12人分しかないから、注意。あとは立ち乗り。
じっと景色を眺める父娘。



15時4分、しらかば平駅着。



帰り道、有料道路手前の、奥飛騨温泉郷平湯温泉『ひらゆの森』にて疲れを癒す。入浴料なんと500円。スーパー銭湯的な本物の温泉。無料ロッカーが無いこと以外は言うことなし!
泉質も間違いなし!
http://www.hirayunomori.co.jp/


夕飯は松本市内で。長野と言えば蕎麦!ということで、こちらへ。
http://www.geocities.jp/motoki_soba/misenosyoukai.htm

松本の蕎麦を使用し、蕎麦の中心から30%の部分のみを削り出して作ったこだわりの吟醸そば。

私は蕎麦の味はわからないが、義父は気に入ってくれた様子。
『うまい!』と一言。


松本ICからかっ飛ばし、22時20分、無事帰宅。



前回の徳澤園に引き続き、義父を連れての山行。
義父と一緒の妻を眺めるのが、私は好きだ。

もともとハードな山行は好きではないし、義父のペースに合わせて、景色を眺めながら登るのは楽しい。

西穂山頂に登っていないので、西穂高は、、などと語れないが、とても良い山だった。


今回新たな発見が一つあった。義父の足の運び方だ。

山を登る際に気をつけることの一つに、足の運び方がある。

普通に街中を歩く時には意識しないが、山を登る時には腿を上げて、一歩一歩、地面に軽く足を置くように、また、足のうら全体が地面に着くように歩くのがコツ。

地面を力強く踏みしめると、その分地面から押し返されるので、疲れやすいのだ。
地面を踏みしめている人は、ドシン、ドシンという足音がする。

義父がまさにそうで、ドシンドシンと歩いては、疲れたー疲れたーと言っている。

次は7月か8月に義父を涸沢に連れて行く計画をしているので、その時までに伝えておかなくては。

妻よ、伝えといてくれ。  

Posted by soranotakamihe at 16:25Comments(0)